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『ボタニカ問答帖』瀬尾英男, 京阪神エルマガジン社
¥1,400
※再入荷しました タイトルのとおり、植物と著者が問答する形で、個々の植物が長い進化の過程でものにしてきた特技や特性を解き明かしていくユニークな1冊。植物図鑑のような、エッセイのような、不思議な味わいのある内容となっています。 「毒を盛る女」「たかる男」などの曰くありげなタイトルもさることながら、いかにもそれらしい口調で自分の生き様を語り始める植物たちの姿はどこか人間臭く、親近感が湧いてきます。 紹介されるのは、オジギソウや朝顔など馴染み深い草花から、リトープスなどの多肉植物、ウツボカズラなどの食虫植物まで全38種。写真も美しく、これまであまり気に留めてこなかった植物も、改めてその魅力を感じられるはず。(土澤) ■詳細 『ボタニカ問答帳』(京阪神Lマガジン社) 159ページ 2011年5月 初版 ■古書 特に目立った傷みはなくきれいです。
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Olafur Eliasson「SONNE STATT REGEN 」
¥11,000
日本でも各地の美術館でインスタレーションを行うアイスランドとデンマーク出身のアーティスト、オラファー・エリアソンの作品集です。 本書は、2003年、ドイツ・レンバッハハウス美術館で開催された展覧会に伴い刊行された写真集であり、エリアソンが故郷・アイスランドの美しく静かな風景を撮影したもの。書籍という印刷物でありながら、断片的な風景のコラージュ、さまざまな大きさに切り取られた写真による構成は、空間的な広がりや空気の流れまでを感じさせ、人工的な空間を使用しながらも自然そのものを表現する彼のインスタレーション作品と通じます。 ■詳細 古書、ハードカバー、大型書籍(サイズ:22.5✕36.5センチ)、図版80点 出版年:2003年 経年によるスレ、ヤケ、シミなどがありますが、大きな傷みはありません
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『苔とあるく』田中美穂,WAVE出版(古本)
¥1,200
岡山県・倉敷市にある有名な古書店「蟲文庫」を運営する田中美穂さんの初著作。「蟲文庫」は雑誌で紹介されているのを読んで、いずれ行きたいと思っていたお店。その店主の人が本を出したというので手にとってみた、という出会いでした。その後お店も訪ねましたが、倉敷の美観地区にありながら、立ち並ぶ他のお店とは雰囲気を異にする、味のある古本屋さんでした。 お気に入りの古書店の紹介も、いずれこのサイトでやってみたいですね。 さて、『苔とあるく』のご紹介。植物の本なので図鑑や育て方ももちろん紹介されていますが、それよりも――たぶんそれこそが苔の魅力だと思うのですが――観察・採集の仕方、標本の作り方などが本書のメイン。学術書というより実用書といった趣で、その楽しさが、「ほったらかしだと、ただのゴミ」、「コケも風に揺れる」など、標語のような言葉とともに語られています。著者はまるで友人か飼っている猫に接するように親しげに苔について語り、苔を見つめ、育てる。その身近な視線がこの本をとても魅力的にしています。 本書に出会うまで、肉眼では姿がわかりづらい苔は私にとって、他の植物に比べると鑑賞の対象になりづらい存在でした。でも、この本に導かれるまま10倍のルーペをゲットして観察してみると、それぞれに全く違った姿をし、色も違い、小さな林や森のようにも見えてきます。また、その小さな植物があらゆる地表を、壁面を覆っていると思うとなんだかけなげでもあります。 一番驚いたのは、苔について書かれた文学作品があるということ。そんなジャンルがあったのか!とびっくりしつつ、その文章の美しいことにも驚かされます。その一部を抜粋してご紹介します。(土澤あゆみ) ※ちなみに写真の苔は、家の庭に生えていたものです。種類は…不明。 ●苔について/永瀬清子 まだここには 水と土と霧しかなかった何億年の昔 見渡してもまだ泳ぐものも這う者も 見当たらなかったおどろの時 濠濠の水蒸気がすこし晴れたばかりのしののめ おまえは陽と湿り気の中からかすかに生まれたのです なぜと云って 地球がみどりの着物をとても着たがっていたから いまでも私たちの傍にどこでも見られる苔よ お前は電柱の根っこにもコンクリの塀にも いつのまにか青をそっと刷いているのね まして街路樹の下の小さな敷物 敷石のあいだの細いリボン わかるよ 地球の望み 地球のほしがるもの 冬になっても枯れもせず 年中お前はしずかに緑でいる 人間はいつもそれをせっせとはがして 道路やビルを造っているのに でも苔は無言でつつましく 自分のテリトリーを守ろうとする 極致の建築をお前はつくる 描けば一刷毛か、点描でしかないのに それでもお前大きな千年杉のモデルなのよ そして繊毛のようなその茎の中に 秘密の静冽な水路があって 雄の胞子はいそぎ泳ぎ昇って 雌の胞子に出会うのです 大ざっぱすぎる人間には そのかすかな歓びがすこしも聴こえないけれども
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『家守綺譚』梨木香歩,新潮社 (古本)
¥400
『西の魔女が死んだ』『沼地のある森を抜けて』などで知られる著者の連作短編集。 舞台は100年前の日本。駆け出し作家の綿貫征四郎が、庭木の百日紅(さるすべり)の木に思いを寄せられたり、里山で出会う狸や狐に化かされたりと、昔ばなしのような掌編が綴られる1冊。 征四郎がそうした出来事に驚いたり訝ったりする一方、隣のおかみさんや周囲の人は当たり前のこととして話すので、読んでいるこちらもなんとなくそういうことかと思える不思議な説得力があります。 まだ日本人が自然とともにあった、生と死、現実と幻想が混ざり合っていた時代に生きるものたち(人と人にあらざるもの、この世のものではないもの)がすべて横並びで、とてもイキイキと、時にはコミカルに描かれます。困っている相手に手を差し伸べる優しさと、生きるために相手をだますたくましさを持ち合わせ、ひたむきに与えられた世界を生きる彼らのなんとたくましいこと。物語であることを忘れ、日本人である自分のベースに彼らのそうした気質が少しでも残っていれば…と思ってしまいました。 続編である『冬虫夏草』は、本作の静謐さとは対象をなす、行方知れずになってしまったゴローを探しに旅に出る征四郎の冒険譚。タイトルは、虫に寄生し、その名の通り冬には虫の姿で、夏にはきのこの姿となる生態を持つ寄生きのこの名前。そんな、『沼地のある森を抜けて』とも通じる、与えられた場所、運命を生きる命の物語といえます。(土澤あゆみ) ■詳細 古書、文庫 七刷 経年によるスレ、折れなどがありますが、大きな傷みはありません
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雑誌「Monkey Vol.7」
¥1,000
翻訳家・柴田元幸さんが責任編集を務める雑誌「Monkey」のVol.7です。 特集は「古典復活」。個人的には古典作品にあまり馴染みがないのですが、村上春樹と柴田氏の古典小説についての対談は、意外にも自分でも知っている作家の名前が並び、加えて、紹介されている作家のプロフィールや代表作などを記した詳細な注釈がつけられているので、「もしかして昔読んだことがある…?」と記憶が掘り起こされること多々。 特集の中で紹介されているジャック・ロンドンの短編「病者クーラウ」(村上春樹訳)は、その削ぎ落とされた文体で描かれる物語の、重苦しさ、救いのなさ、そして物語の最後に訪れるささやかな救いに、胸がしめつけられる思いがしました。現代においては忘れるべき忌まわしい過去として扱われてしまうような人類の歴史(体制側と個人の戦い、そして今まさに繰り返されている人類と感染症との戦い)を文芸作品として昇華した短編です。 また、長編「忘れられた巨人」発売時に来日したカズオ・イシグロの講演会の様子も紹介されています。世界中で自著が読まれるということ、世界中の人々に向けて物語を書くということについて、そしてイシグロ氏の物語の主題であり続けている“記憶”についてのお話と、イシグロファンにはもちろん、小説家という職業に興味のある方にも読んでいただきたい内容です。 加えて、日本では2017年、2020年に回顧展が開催されたイラストレーター、写真家、ソール・ライターについてのインタビュー記事も掲載されています。私自身は2020年の回顧展までその名前をまったく知らなかったのですが、現在、日本でも多くの人がその写真と人となりを知ることとなりました。 記事の中でソール・ライター財団のアーブ氏とゴールドファーブ氏が、何気ない風景を映したライターの写真に対して、「すべてのものは丹念に見るに値するということを教えてくれる」と語っていて、今このコロナ禍において、これまで通りの生活を送ることすら難しくなった世の中で、それでもやはり、この世界は生きるに値すると言われているような気がして、救われる思いがしました。(土澤) ■詳細 雑誌『Monkey Vol.7』(スイッチ・パブリッシング) 208ページ 2015年10月15日発行 古書。表紙カバーに擦れがありますが、他は特に目立った傷みはありません。
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『富士日記』上中下巻セット(中古) 武田百合子,中公文庫
¥3,000
かなりうろ覚えですが、昔、村上春樹が何かのエッセイで、スコット・フィッツジェラルドの小説について、どこから読んでも楽しい、気が向いた時にページをパラパラめくって偶然開いたところの一文を読んでみたりする、というようなことを書いていた。私にとっての「富士日記」もまさにそういう本で、ふと読みたくなった時に上中下巻のうちのどれか1冊を取り、一部分を読んだりしている。 例えば、中巻。昭和四十二年七月二十一日の日記から引用してみる。 目が覚める。庭のバラスを踏んで主人が散歩に出ていく足音がする。この間までは、ついてゆく犬のハアハアいう息の音が、それにまつわって聞こえていた。私はもう一度ふとんをかぶって泣いて、それから起きる。 朝 ごはん、佃煮、コンビーフ、大根味噌汁、のり。 昼 パン、ビーフスープ、紅茶、トマト。 去年の古い新聞や紙片焼く。 あざみの花粉が粉っぽくなってきた。金茶色の蝶のほかに、紫色に光る黒い大あげ羽がきて、いつまでもいつまでも羽をふるわせてとまっている。… このエッセイが書かれたのは、昭和39年から51年にかけて。武田泰淳という第一次戦後派の文豪の妻で、主婦で、一児の母だった百合子さんという個人の目を通して綴られる、富士山の麓に建てた山荘での日々。 百合子さんは、野の花や昆虫の名前をよく知っていて、ほぼ毎日、目にする動植物のことを書いている。その観察は、人間の目で見たというよりも、蝶が蜜を吸いに来た花を見るようにとても仔細でリアルだ。この数日前に死んでしまった飼い犬、ポコのことも、吐く息の音を思い出す形で表現されている。その書き方はまるで、その植物、動物の生命の営みをそっくり書き写そうとしているかのようで、とても生々しい。その力強さに強く惹かれる。 そういえば、このサイトで紹介している『APIED』の特集は『富士日記』です。合わせて読めば、よりその世界を感じられるはず。(土澤) ■詳細 文庫『富士日記』上・中・下 3巻セット 中公文庫 古書 上巻は表紙カバーに細かな傷が若干ありますが、他は特に目立った傷みはありません。中・下巻はきれいです。
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「捨てない料理 始末な台所--皮・根・葉もおいしくいただく」石澤清美,マイナビ
¥1,500
タイトルどおり、食材の捨てる部分をなるべく減らして、できるなら全部をおいしくいただこうというテーマのレシピ本。 石澤清美さんという料理研究家さんの著書は私は何冊も持っているのですが、そのお仕事ぶりから、食べること、料理することがどういうことなのかを教えていただきました。料理を作ることは家族の命をつなぐこと、その健康を保つことであり、料理家はそのレシピを通して、読者の方々の食卓を少しでも豊かにして、健康でおいしい食事をしていただくという役割を担っている――当たり前すぎるほど当たり前のことではありますが、今はその当たり前のことがないがしろにされてもいます。 本書では、これまで捨てていたような野菜の皮や根、魚の骨、皮などもおいしく食べられるレシピとアイディアを紹介しています。お察しのように、そのためにはひと手間ふた手間かかるのですが、それらのアイディアのいくつかは、ほんの数十年前、私たちの親や祖父母の時代まで当たり前にどの家庭でもやっていたことなんですね。つまり、毎日ちょっとした時間にできることがほとんど。もちろん、今の時代に合ったアイディアもたくさんご紹介しています。 例えば、りんごの皮を捨てるときに「ちょっともったいないな」と思ったことがあるのなら、ぜひこの本を開いてみてください。(土澤)
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『MIN SKATTKAMMARE 2 BERÄTTA MAMMA』 / STOCKHOLM 1954
¥3,000
MIN SKATTKAMMARE とは、スウェーデン語で MY TREASURY の意味のようです。 ■商品詳細 PRINTED IN SWEDEN STOCKHOLM 1954 版元:NATUR OCH KULTUR (NATURE and CULTURE) sjätte upplagan (sixth edition) ■状態 C:並品。表4(裏表紙)に、3cm×2cmほどの値札シール跡のべたつきがあります。 ■参考 http://www.nok.se/ ■状態目安 A:美品。新品同様。1-2回読まれた程度のもの。 B:良品。汚れ・変色が少ないもの。 C:並品。 D:可品。汚れ、変色が目立つもの。 E:ダメージ品:痛み、損傷、汚れ、書き込みなどの激しいもの。
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『BROWNBOOK ブラウンブック』No.50 THE ELDERS
¥7,800
数ある洋雑誌の中で、おそらく私が最も好きなのが、このブラウンブックである。紀伊國屋書店新宿南店(かつての職場)の洋書売り場で見つけたのか、代官山の蔦屋書店で見つけたのか、記憶が定かではないが、初めて見たときのワー!という感じが忘れられない。 イギリス発の雑誌『MONOCLE モノクル』のデザインチームが、ブックデザインを手がけていることもあり、グラフィック、紙面構成、紙質、ブックインブックも含めて、クオリティがむちゃくちゃ高い。そしてチャレンジングだ。 誰がやっているの?と思いきや、わずか私の2歳年上、1983年ドバイ生まれの双子、Rashid Shabib / ラシッド・ビン・シャビブと、Ahmed Shabib / アフメッド・ビン・シャビブの2人が、2007年に2,000部で創刊。現在は、世界40都市、25,000部を流通させているという。 ※B印吉田のインタビューに詳しい。 彼らのオリジンである中東のライフスタイル、アート、カルチャーを発信しているだけあって、メインの英語に添えるアクセントとして、アラビア文字が有効に配置されている。 アジアでも、こういうマガジンがあったら面白いと思うが、まだお目にかかったことがない。知ってるよ!という方、あるいは、ないならつくろう!という方、ご一報ください。 2015.12.30 星野陽介
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『世界の名探偵コレクション10 メグレ警視』(中古) ジョルジュ・シムノン,集英社文庫
¥600
シャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパン、エルキュール・ポワロといった、現在も人気の名探偵作品を集めたシリーズの1冊。私がご紹介するのはもちろんメグレ警視ものです。 収録されているのは、短編7編。これがまた良いラインナップなのです。 ある医師の元で働いていた若い召使いが思わぬ死に方をした。ライ麦ののぎ(穂の先の針のように細い部分)を大量に飲み込んだことで腸に穴が開いて死んだのだ。嫌疑をかけられた医師を訪れたメグレは、意外な事実を発見する(「月曜日の男」)。 高名な医師の死体がブローニュの森で発見された。目撃者はなく、証拠もない。わずかな手がかりと思える男を見つけたメグレは、彼を徹底的に尾行し、追い詰めていく(「街中の男」)。 11月のある朝。水門管理人は、綱が切られた平底船を発見する。中には夫婦の首吊り死体があった。男は老人でケチであり、10万フランを持っていると噂されていた。若い妻は、男の金目当てで結婚したのだ。その噂を裏付けるように、二人の死体があった船は荒らされ、ベッドのマットレスまで引き裂かれていた……。(「首吊り船」) メグレものは、長編といってもせいぜい200ページあまりの長さの作品が多く、そのコンパクトな物語の中にメグレの魅力がたっぷり描きこまれています。事件そのものよりも、事件の加害者や被害者、巻き込まれた周辺の人々に興味を抱いて共感し、時には同情さえするメグレ。そんなメグレの視線を通して私たちもまた、彼らに共感を抱くことになります。 短編では、そのあたりの魅力は残念ながら感じられません。せいぜい20~30ページほどの長さなので仕方がありません。その代わり、メグレが鮮やかな手つきで事件を解決に導いていく姿を堪能できます。とはいえ、解決方法はいつもの通り。どんな予測や予断も持たず、ひたすら事件を見つめ、犯人の思考やその人間関係から生まれる感情を追い、隠された真実を見つけるのです。 巻末に「解説―メグレの世界」、「鑑賞―不思議な魅力」を収録。シムノンの略歴やメグレシリーズが生まれた背景などについても解説されています。(土澤) 収録作品:月曜日の男/街中の男/首吊り船/蝋のしずく/メグレと溺死人の宿/ホテル〈北極星〉/メグレとグラン・カフェの常連 ■詳細 文庫『世界の名探偵コレクション10 メグレ警視』 集英社文庫 300ページ 1997年7月 初版 古書 表紙カバーに細かな傷が若干ありますが、他は特に目立った傷みはありません。
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【iPhone6/6s/7/8】coenoe 側表面印刷スマホケース
¥3,500
側表面印刷スマホケース ■機種 iPhone6/6s/7/8 ■素材 ツヤ無し(マット)
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1991 JEUX SANS FRONTIERES MONTPELLIER【ピンバッジ】
¥880
■ピンバッジ記載文字 JEUX SANS FRONTIERES MONTPELLIER 1991 ■状態 良 ピン留めつき
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【iPhone6/6s】coenoe 手帳型スマホケース
¥3,000
coenoe 手帳型スマホケース【iPhone6/6s】です。 コエノエの世界観を、我々と同じく本好きの幸田 真輝子さんに描いていただきました。 森の中に、小川が流れていたり、花が咲いていたり、本が隠れていたり、小鳥がいたり。よぉく見てから、目を閉じ、耳を澄ますと、そこから声や音が聞こえてくるような、そんな世界です。 本や植物、音楽が好きな方には気に入っていただけるんじゃないかなぁと思います。 ▼素材 手帳部分:ポリウレタン樹脂(PU)/白 スマホ本体はめ込み部分:ポリカーボネート樹脂(プラスティック)/白 留め具部分:マグネット磁石 ▼印刷出力/印刷方式/プリント方式 CMYK出力/UVインクジェット印刷/インクジェットプリンタ
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『メグレと殺人者たち』(中古) ジョルジュ・シムノン,河出書房新社
¥600
またしてもメグレ警視シリーズです。裏表紙の解説には「推理とサスペンスをリアルな筆致で描く最高傑作」とあり、かなり期待を煽られつつ手に取った1冊をご紹介します。 物語の発端は、2月のある昼下がり、メグレ宛にかかってきた知らない男からの緊急電話。その男は殺し屋に追われていると言い、取り乱して電話を途中で切ってしまう。そして、その後も場所を変えながらメグレに助けを求めてくるのだった。いたずらかと思いながらも部下のジャンヴィエにその男を探させ、メグレ自身も彼の道筋を追うが、男は姿を消してしまう。そしてその日の深夜、コンコルド広場で男の死体が発見される……。 この本の原題は「Maigret et son mort」=「メグレと彼の死人」で、読んでみるとわかるのですが、こちらのほうが物語のタイトルとしてしっくりきます。メグレ自身は面識がないはずの男はメグレを知っていると言い、メグレもなんとか彼を見つけようとするのですが、その甲斐虚しく、男は殺されてしまいます。その時から男は“メグレの死者”と呼ばれるようになり、メグレもその死者を“自らの死者”として受け入れるのです。自分が助けられなかったという後ろめたさを抱きながら、普段は見にも行かない検死に朝まで付き合ったりします。 そしていつもように、どんな仕事をしていたか、生活を送っていたか、几帳面だったか?おしゃれだったか?その妻はどんな女か? と、男のすべてを知ろうとします。加えて、彼が何を伝えようとしたか、彼が誰から逃げていたかを、メグレ自身も男のようにパリ中を奔走しながら探っていきます。ジリジリと真実に近づくのですが、その背景の複雑さと犯罪の奥深さからなかなか解明することができません。ですが、もう一つの凶悪な事件との結びつきに気づいた時、メグレの頭の中で絡まった糸が一瞬にしてほどけ、真実が姿を表します。その意外な展開にぜひ驚いてください。また、物語の最後に見せる、メグレの優しさに心打たれる人も少なくないでしょう。 巻末に解説「メグレはなぜ不断に復活するのか」を収録。(土澤) ■詳細 文庫『メグレと殺人者たち』 河出書房新社 270ページ 2000年4月 新装新板初版 古書 表紙カバーに細かな傷が若干ありますが、他は特に目立った傷みはありません。
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БEPEЭOB:木3本:青・緑【ピンバッジ】
¥780
■留め具 簡易的なブローチ型(横から通して留める) ■size 横:2.1cm × 縦:2.6-2.8cm
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「ゆがみ vol.5 / フォークロア」
¥1,420
漢字で書くと「歪見」。ゆがんで見る、ゆがんで見える、というタイトルがまずユニークです。 「ゆがみ」の製作者の一人であり、このサイトの管理者でもある星野さんとは、私が作った「フロムリトルプレス」をきっかけにして知り合いました。当時、大型書店の書店員さんだった星野さんが、リトルプレスのフェアに誘ってくださったのでした。そして、自分たちもリトルプレスを作っているんです、と見せてくださったのがこの本でした。 毎号一つのテーマに添ったエッセイ、散文、写真、コラージュなどを掲載した、とてもリトルプレスらしい、ジンらしい1冊でもあります。個人的にリトルプレスの魅力は、作り手がいかにその世界にのめり込んでいるかにかかっていると思っているのですが、この「ゆがみ」も、作り手たちが自分たちが表現しようとしている世界にどっぷりとはまっていることが、ページから溢れるイキイキとした表現から伝わってきます。見ること、聞くこと、感じること、考えること、考え続けること――そんな当たり前の営みが、いかに自分たちの住む世界をおもしろくするかということを思い起こさせてくれる本です。 その5号目となる特集のテーマは「フォークロア」(=民間伝承)。さまざまな視点から、そこここに存在する、伝わってきたもの、伝えられてゆくものの意味を探っています。(土澤) ▪️インスタの動画で、中身を少しご覧いただけます! https://instagram.com/p/-057H_Csmm/
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『HIBIKU ひびく』vol.3 clammbon Official Magazine 2010年5月10日発行 有限会社トロピカル
¥1,500
原田郁子(Vo.key)、ミト(B,etc)、伊藤大助(Dr)のスリーピースバンド、クラムボンにオフィシャルマガジンがある!のを知ったのは『HIBIKU』を編集し、いつの間にか共同でこのコエノエを運営している土澤さんとの出会いがきっかけだった。 冒頭は、アルバム『2010』についての3人インタビューで、添えられた写真がなぜか楽器とかじゃなくて、お酒のホッピー1ケース(笑)だったり、なぜか収入が減った!というミトさんのリアルな懐事情から始まる。。 ミトさん曰く、ホッピーは、彼らのスタジオがある山梨県小淵沢(新宿から「あずさ」で二時間)に機材と一緒に持ち込むのだそう。 その他、ソロインタビュー、対談、所属事務所トロピカル社長の豊岡歩さんへのインタビュー(バンドを結成した1995年から2009年までの年表つき!)などが、楽しく丁寧に編まれている。 クラムボンについての面白いインタビューはウェブ上にもたくさんあるけど、紙面の文字や色彩をなぞりながら見たり読んだり、そして部屋のどこかに置いておくというちょっとした贅沢を味わっている。 2015.12.27 星野陽介
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『Trouble in Mind』Masafumi Sanai / トラブル イン マインド 佐内正史
¥3,800
SOLD OUT
写真集を見るようになったのは、地元の浦和PARCOのSlouc Cafeに、国内外の写真家の写真集が多く置かれていたからだ。 次第に写真だけでなく、印刷や装丁なども含めて写真集にはまっていった。 デザイナーの町口覚さんや、写真家の佐内正史さんを知ったのは、たぶんそんな流れで、青山ブックセンターや凸版印刷のトークショーなどで、彼らがこの本をつくった経緯などを伺っては「なんかロックな感じ」に引き込まれた。誰からも頼まれてないのに、自分たちで企画して、王子製紙のスポンサードを得たり、印刷所のおっちゃんたちと飲み交わして出したい色を出せるようにしたり、パリフォトで売ったり、、おそらくこのエピソードの印象が、自分の中で咀嚼されて、のちの『ゆがみ』につながったんじゃないかなぁと今思った。 Trouble in Mindは、もともとは白黒で撮られたものを、黒、赤、黄、橙の4色で再現することで、町口さん曰く「長い夏休みみたいな」感じを出したという。どうやら、この本に限らず、写真集をつくるというのは「夏休みなんすよ」みたいなことをおっしゃられていて、私はそれを聞いて、じーんとくるものがあった。 オレンジ基調の印刷と、レモンイエローの布張り、黒の見返しが効いていて、かっこいい。 あっ、ところで、勤め先で写真集の担当をしていた頃から、写真集を見る時間と場所について、考えていたことがあったので、コエノエの中で書いてみたい。そもそも写真集を持つということはどういうことなのか、映画や音楽、小説よりもマーケットが小さいというか定まりづらいというか。 2015.12.29 星野陽介
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『BĪNUMPUTNIŅŠ BAJA』M.GODUNOVA / RĪGĀ<<LIESMA>> 1969【中古】
¥1,800
ラトビアの首都リガで手に入れた一冊。 ただ奥付をみてみると、もともとは1967年にロシア(当時は、1940年からソビエト連邦がバルト3国を併合していた)で発行された絵本を、1969年に翻訳したものであるようです。 表紙は、青の背景に、茶色の幹、緑の葉、そこに橙の鳥が下に向かって飛んでいる様子。中は、表紙の緑、橙を引き継ぎながら、水色・墨の4色で、壺、やしの木とその味をとろうと木に登る少年、ラクダとそれに乗る人、車、モスクのような建築物と靴磨きの少年、象、壺を頭に載せた女性、老人の話を聞く少年と少女、小鳥、蛇、バス、などが表現されています。 ■詳細 IZDEVNIECĪBA <<LIESMA>> RĪGĀ 1969 28ページ 縦:21.5cm × 横:16.7cm ■状態 可。年相応の痛み、しみ、汚れ、折れあと、値札のシール跡などがございます。 ご理解の上、ご購入をお願いいたします。 2016.09.25
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『PASAULES BĒRNI』/ RĪGĀ<<LIESMA>>1979
¥2,300
『PASAULES BĒRNI』をGoogle翻訳で調べてみると、『WORLD CHILDREN』と出た。これはタイトルではない?しかも著者名も出ていない。。なぜ?というところで、奥付のSastādījis : Ēvalds Juhņēvičs に注目した。Sastādījis = Compiled ということで、つまり編集した人が、Ēvaldsさんだということだ。さらにわかったのが、Ārzemju rakstnieku stāsti (Foreign writers' stories)、Sešpadsmitais gadagājums (sixteenth elderly)であるということだから、この本はよく児童書にある世界の童話集であり、しかも16歳以上向けということになる。 表紙には、象に乗った少年が横笛を吹いている。その背景には、白と赤の車、計2台と椰子の木2本、少年と同じ民族か、5人が小さく描かれている。 1979年といえば、米国と中国が国交を樹立し、サッチャーがイギリスの首相に就任し、ソニーがウォークマンを出し、ソ連がアフガニスタンを侵攻した年。 ■目次 Marjans Orloņs. Atentāts pret kleksīti. Tulk. R. Luginska ; Lilo Hardele. Dresētājs Osijs. Tulk. G. Leja ; Rudo Morics. Netaisi muļķības, Gita! Tulk. V. Kraučis ; Petars Neznakomovs. Brīnišķīgā kārbiņa. Tulk. V. Kraučis ; Branko Copičs. Mūsējie padzen āpšus. Tulk. D. Dreika-Matule ; Hore Holts. Mans brālis. Tulk. E. Kliene ; Jalmars Sederbergs. Jokdaris. Tulk. E. Kliene ; Hanss Hinks. Mazā, baltā dāma. Tulk. E. Kliene ; Alans Silitovs. Divritenis. Tulk. A. Bauga ; Doloresa Medio. Otrreiz. Tulk. M. Grīnfelde ; Alfredo Reijess Treho. Mans vectēvs un es. Tulk. E. Juhņēvičs . Karmena Baesa. Meitene, kas gribēja kļūt par zirgu. Tulk. E. Juhņēvičs ; Žorži Medaurs. Kazu pārdevējs. Tulk. E. Juhņēvičs ; Gonsālo Kiroga Vargass. Saldējums par tūkstoti. Tulk. E. Juhņēvičs ; Mario Benedeli. Klauns. Tulk. E. Juhņēvičs ; Džons Steinbeks. Notikums M. ielas namā Nr. 7. Tulk. A. Bauga ; Erskins Koldvels. Lēnītis. Tulk. A. Bauga ; Čarlzs Roberlss. Vienīgais. Tulk. I. Blaua ; Omers Seiledins. Vientuļais laupītājs. Tulk. E. Juhņēvičs ; Akrams Usmans. Aklais ērglis. Tulk. E. Juhņēvičs ; Abu-al-Fazls Sidiki. Atgriešanās. Tulk. V. Kraučis ; Šankars. Par ziloneni Sati un zēnu, vārdā Babu. Tulk. M. Grīnfelde ; Krišnabams Malla. Tesu. Tulk. M. Grīnfelde ; Gaje Ni. Izlūki. Tulk. G. Leja ; Suans Šatjs. Noslēpums. Tulk. V. Kraučis ; Ermels Nuida. Zemes pulss. Tulk. M. Grīnfelde ; Dzjodzi Cubota. Karpa. Tulk. M. Grīnfelde ; Alans Peitons. Spaiks. Tulk. E. Juhņēvičs ; Leslijs Rīss. Knābainīte. Tulk. I. Blaua ■商品詳細 Publisher : Tulkojums latviešu valodā, ilustrācijas, «Liesma» Ārzemju rakstnieku stāsti (Foreign writers' stories) Sešpadsmitais gadagājums (sixteenth elderly) Sastādījis (compiled) : Ēvalds Juhņēvičs Ilustrējis (Illustrated) : Zigurds Zuze 1979 247ページ 縦:およそ20cm × 横:cm × 厚さ:cm ■状態 可。中古品のため、経年変化による多少の汚れ・日やけ・僅かなシミなどございますが、綺麗な状態です。 ■参考 Google翻訳 https://docviewer.yandex.com/?url=ya-disk-public%3A%2F%2FDlqHKu%2F8pSZ4GoUuut4rd2M%2F1KhnweSWFTg7%2FCgTa1Q%3D&name=Pasaules%20berni-16(1979).fb2&c=57ef7ad676eb
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『MANS DZĪVES RĪTS』DOKU ATIS / IZDEVNIECĪBA <<LIESMA>> RĪGĀ 1971
¥1,800
1940年、バルト三国のラトビアは首都リガで、ソ連によってつくられた出版社LIESMAによる本。 作者のDOKU ATIS(1861 - 1903)は、ドイツ語とロシア語を学び、1894年にこの『MANS DZĪVES RĪTS』を生み出しました。 グーグル翻訳によれば『My life in the Morning』ということで、表紙に出ている太陽は朝日でしょうか。実のなった木を中心に、左にヤギ、右にはその果実?を拾いにきたのか、カゴをもった少年がおり、お互いに目を見ているようなイラストレーションです。木には鳥が一羽とまっています。 中の挿絵を冒頭のほうだけ見ていきます。 まず、はだしの少年と大きな木を指差す帽子をかぶった老人がまず出てきます。そのあとは、猫がいる室内のシーンと思われ、機織り?をしている老婆が、帽子をかぶり靴をはいた老婆の肩に手をまわし、おだやかな表情で口を少しだけ開けています。少年の首には、マフラーのようなものが巻かれています。老婆からもらったのでしょうか、、さらに場面は変わり、時計とテーブルのある部屋で、キセルをたくわえた人、それを除く女性、何か書類を読む人、それを除く少年、椅子のわきに座る犬が登場します。表紙のヤギがキーになっているようですが、それがどのように少年や他の登場人物たちと関連しているか、までは読み取ることができませんでした。 中身はご覧の通りオレンジと茶色の2色をうまく組み合わせた、味わい深い仕上がりです。 ■商品詳細 Publisher : IZDEVNIECĪBA <<LIESMA>> RĪGĀ 1971 40ページ 縦:21.5cm × 横:16.7cm × 厚さ:0.4cm ■状態 良。中古品のため、経年変化による多少の汚れ・日やけ・僅かなシミ、ほぼ全ページにわたる角の耳おれ5mmほどがございますが、綺麗な状態です。 ■参考 http://dzelzbibl.awardspace.com/a_doks.html
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『MAZULĪŠI』Dzidra Rinkule-Zemzare / RĪGA <<LIESMA>>1986
¥1,800
バルト三国の一つ、ラトビア共和国の首都リガのシリーズです。 コエノエでの登録三冊目にして、ようやくロシア語が奥付にある理由が朧げながら分かってきました。 参考サイトによれば、<<LIESMA>>というリガの出版社は、1940年にUSSR(ソ連)によって立ち上げられ、2001年6月22日に営業をやめているようです。 ソ連がどういう意図で、リガでラトビア語の出版物を出そうと思ったのか、、なんだか興味が湧いてきました。 Dzidra Rinkule-Zemzareというこの本の著者については、The Council of the Creative Unions of Latvia (CCUL)という組織のサイトで詳細を見つけることができました。1920年生まれで、2007年に亡くなっており、子どもの絵本を数多く描いてきた作家・詩人のようです。 表紙は黄色の背景に、木の枝が広がり、枝にのっているリスが木の実をまさに食べようかというタイミングで、少年と目が合っているといったシーン。中身は、はりねずみ、うさぎ、ひよこ、イノシシ、鹿、フクロウ、犬、小鳥、キツネ、カメとキノコ、猫、馬、ラクダ、ヤギ、カバ、象、トラ、猿、アヒル、しろくま、アザラシ、ライオン、クマ、コアラ、カンガルー、オコジョ、豚、牛が優しいタッチで描かれています。ほとんどが親子同士で描写され、共通するのはどれも仲睦まじい様子であり、作者の人柄が現れているかのようです。ますます、この著者のことを知りたくなってきました。 ■商品詳細 Publisher : RĪGĀ <<LIESMA>> 1986 32ページ 縦:21.5cm × 横:16.7cm ■状態 良。中古品のため、経年変化による多少の汚れ・日やけがございますが、綺麗な状態です。 ■参考 http://www.isfdb.org/cgi-bin/publisher.cgi?52145 http://artists.lv/profile/dzidra-zemzare/
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『PAR ZILONI』BORISS ŽITKOVS【中古】
¥1,500
ラトビアの首都リガで入手しました。 表紙には複数の色で、森の中で丸太を鼻で担ぐ象が。中は、橙と墨の2色のみで、海と船、森の中の象とそれに乗る少年たち、井戸から水を汲む象と、そこから水を運ぶ少年二人、川辺で象が少年たちに鼻ですった水をかけて、少年たちが気持ちよさそうにしているところ、丸太を必死に動かそうとしている象が描かれています。 Москва 1971とあるので、ロシア(当時は、ソ連)で発行されたものかもしれません。 ※のちに、LIESMAという出版社が、ソ連によってリガで立ち上げられたということが分かりました。 ■詳細 IZDEVNIECĪBA <<LIESMA>> RĪGĀ 1976 16ページ 縦:21.5cm × 横:16.7cm ■状態 中古品のため、痛み、破れ、しみ、耳折れ跡などがございます。 ご理解の上、ご購入いただければと思います。
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OZmagazine Petit (オズマガジン プチ) アウトドア特集 2015年6月号 (2015年05月12日発売) 【中古】
¥880
休みの日に何しよう?の選択肢を提案してくれるのが、オズマガジン。基本的には働く女子向けの雑誌だと思うが、私も土日や2日、3日くらいの休みの過ごし方をあれこれするのに、かなり活用させてもらっている。 最近は、ポケットサイズ版も出て、持ち歩きやすくなり、さらに気にいるきっかけになった。 本号は、ガチすぎない山登り、電車とバスとロープウェーでいける山小屋、バス停から徒歩90分のヒュッテ、勝浦など、日帰りあるいは1泊2日で楽しめる時間の過ごし方が提案されている。 スマホではサイズが限られて、どうもピンとこないし、パソコンのブラウザで調べても、なかなかそこに行こうという気にならない。 ここはやはりオズマガジンの編集に感化されてしまっていいのではないか。モデルの視線、服、背景、、つくられた絵から、得られる情報は多い。わーっと憧れて、行く気になりさえすれば、重い腰がようやく持ち上がる。 行き先さえ決まれば、あとは体が楽しみ方を知っている。何も起こらなくてもいいし、ご飯がいまいちでも、宿の壁紙がピンクのバラ柄だったとしても、旅になる。 2016.04.17 星野陽介 --- この号で紹介されていた、長野の鷲ヶ峰ヒュッテに実際に行ってきました。ヒュッテといっても、山小屋というより、ちょっとしたペンションという印象で、ご主人のこだわりがちりばめられていた。お食事、空間、ご主人とお客の距離感が、素朴かつ丁寧で、私の好みでした。 2016.08.06 ほしの