『あの世で罰を受けるほど』キリンジ,ぴあ
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皆さん、キリンジというミュージシャンをご存じですか? 元々は堀込高樹、泰行という兄弟ユニットだったのですが、数年前に泰行が脱退。現在はkirinjiという表記で、兄の高樹がリーダーを務める、血縁関係のない5人バンドとなりました。弟の泰行はソロで活動しています。
彼らが雑誌『TVブロス』で連載していたコラムをまとめたのがこの1冊であり、記念すべきキリンジの初著書でした。『ブロス』で連載が始まると聞いた時は、それまでのライヴのほとんどに足を運んでいた熱心なファンの私ですら、「大丈夫なのかな? 『ブロス』の読者に読み飛ばされないかな…?」などと訝ったのですが、この連載は本当におもしろかったです。兄弟が交代で文章を書き、合わせてちょっとしたイラストが添えられた構成でした。
高樹の文章は、彼の楽曲で描かれる風景のその先、あるいはその過去を書いたようにも読めます。妙に現実的で、ある時ふと不意を突くような驚きやユーモアがある。そしてひたすら鋭い。一方泰行の文章は、そのメロディアスかつポップな音楽とは一味違う、なんというか、ざっくりしてる(笑)。ちょうど良い加減のぬるさがあるというか。兄と弟のそんなコントラストもおもしろく、つい先へ先へと読んでしまいます。さらに、メガネ男子の高樹が、さまざまなタイプのメガネをひたすら掛けるというファン垂涎(?)のコラムあり、今は亡き川勝正幸さんとの対談ありと、なかなかの濃さ。伊丹十三あたりのエッセイのファンにもおすすめします(褒め過ぎか)。(土澤)
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